ペルシャ絨毯に使用される素材は、良質の天然素材であす。おもなものは絹・羊毛・木綿の3種類で、まれにラクダやヤクが使われますが、まず、これら天然の繊維を糸に紡ぐところからペルシャ絨毯の製作は始まります。
羊から刈り取った原毛は、脂肪(ラノリン)や汚れがついていて、染着性を弱めるために石鹸やソーダを使い、繰り返し水で洗います。これを天日で乾燥させてから選別し、絡まった羊毛の塊は梳毛具を用いて梳きほぐします。
糸を紡ぐ単純な方法としては、コマの軸を長くしたような紡錘車を使います。糸を回転させる方向や、方法によって、時計周りの右S撚り、左Z撚りになります。西アジア・中央アジアのほとんどの地域ではS撚りが採られ、古代の絨毯では両方が存在しています。
現代では合成染料が普及しておりますが、それまでは天然染料が多く用いられていました。また今でも工房によっては天然染料で糸の染めから行なっています。
色調整は沸騰する際の温度と時間の調節、水質、媒染剤(ヨーグルトやミョウバン)の量によって様々な色調を出すことができます。
写真のような大きな釜で糸を染色します。深い色を出すためになんども釜入れしたり、別の色を作るため絵の具を混ぜるように、別の色の釜に入れたりします