■デザイン画作成
ペルシャ絨毯を製作するにはまずデザイン画を描きます。次にデザイン画をもとに織るための図面を仕上げその図面をもとに織り手は絨毯を織っていきます。
■織 り
ペルシャ絨毯の織り機には竪機、水平機の2種類があります。
・水平機
組み立てが簡単で、持ち運びに便利なので、移動の多い遊牧民によく用いられます。
織り幅と密度に応じて地面に4本の杭を打ち、2辺に横木を固定し、この間に一定
の数の染めていない経糸を地面に平行してはり、織っていきます。
ギャッベなどはこの織り機を使います。
・竪 機
縦に置くのでスペースの限られている都市の工房などで使用されることが多い。
・織りの手順
現代では合成染料が普及しておりますが、それまでは天然染料が多く用いられていました。また今でも工房によっては天然染料で糸の染めから行なっています。
- 1.織機に前後2列に経糸を張る。
- 2.前後2列の経糸に緯糸を交互に交差させて、何列かを平織りにする。
- 3.前後2本の経糸にパイルを結び、ノット(結び目)を作る。
- 4.余ったパイルの両端をナイフでカットする。
- 5.これを反復し、横一列にパイルを結ぶ。
- 6.緯糸2本を経糸に通す。
- 7.鉄ぐし(シャーネ)でパイルをたたき押し下げ、ノットを密に
詰めていく。
- 8.パイルを切りそろえる。
3~8の工程が繰り返される。
・ノット
ペルシャ絨毯のパイル(毛足)の結び目のこと。そのパイルの数で織の密度を表します。10×10とは縦横1cm四方にそれぞれ10の結び目があることを意味します。また、1平方メートルあたりのノットの数で表示する場合もあり、10×10の作品は100万ノット/平方メートルとなります。
ペルシャ絨毯の場合、2通りの方法があります。
- ペルシャ結び・・・パイルを経糸一本のみくぐらせ一巡させ、もう一本の経糸にひっかける方法。細かく複雑な文様をあらわすのに適している。
- トルコ結び・・・2本の経糸にそれぞれ外側から均等にパイル糸をくぐらせて中央に引き出す方法。タブリーズなどはこの結びを用いている。
織り上げられたペルシャ絨毯はしっかりとした仕上げをすることにより、美しくなります。
■洗い
織り上げていく間にたまったホコリやムダ毛など取り除くために、大量の水でブラシを使って洗い流します。この作業により色はさらに安定します。つぎに水を含んだ絨毯から鍬のような形の道具で力を入れて水をこすり出します。
■乾燥
強い太陽と乾燥した空気の下で自然乾燥させます。
■シャーリング(刈り込み)
絨毯の表面をティーグという刃物で刈り込みます。この作業でパイルの長さが揃えられ、文様が浮かび上がってきます。
■矯正
歪みが生じたものは、ストレッチにより矯正をします。
■仕上げ
ペルシャ絨毯を隅々まで点検し、糸のほつれなどがあったら直します。