ギャッベとは何か?選定するためのポイントとは
ギャッベとは?
南ペルシアの遊牧民族により、織り続けられている手織り絨毯がギャッベです。遊牧民と一緒に生活している羊の純毛から作られており、糸を紡ぎ、染め、織り上げるところまで、ひとつひとつ、人の手で丁寧に作業が行われています。大きな魅力となるのが、長年使い込む事によって、表情が豊かに変化していくことです。使えば使う程、味わいが増していくのです。これが人気の理由の一つであるのは間違いありません。
標高が高く厳しい土地で育まれた羊毛であるからこそ、湿度を調整する機能が高く、夏場でも冬場でも問題なく使用する事ができて、非常に使い勝手が良いのが特長です。化学染料を一切使っておらず、自然100パーセントの絨毯だからこそ、アレルギーや敏感肌の方あるいは子供も安心して使用できます。手入れに関しても掃除機をかけるだけという手軽さもあります。世界でたった一つだけという希少価値があるのも大きなポイントになってきます。遊牧民の思いの込められた絨毯です。
このように、ギャッベには様々な魅力があります。決して使い捨てではなく、生涯使っていける丈夫な織物であり、長期に渡って使えるものが欲しいと思う方のニーズにマッチしています。冬の寒い季節には室内の暖かい空気と潤いを保持してくれ、夏の暑い時期にもべたべたせず、寝転がってもさらりとした手触りを保っています。季節を問わず問題なく使用できるのも特長の一つです。様々な魅力あふれるギャッベは多くの方に知られており、求める方も多くなってきています。大自然の恵みと人の手で織りなす温かさがあってこその、不思議なパワーを持っています。使う程それぞれ異なる味が出てくるという点も、ギャッベを長く使い続ける楽しみとなるでしょう。
見て触って質感を確かめるべき
ギャッベには様々な魅力があるものの、決して値段は安くはありません。だからこそ、いざ購入しようと思った時に頭を悩ませる方も少なくないでしょう。本当に質が伴っているのか、そして耐久性や触り心地に問題がないのかなど、購入する前にチェックすべき点はたくさんあります。携帯電話やスマートフォンを持っているのが当たり前となった今、インターネットを活用して値段等を簡単にチェックできる時代であるからこそ、実際に店舗にまで足を運ばない方も多くなってきたものの、ギャッベの購入を検討される方は、実際に見て触って質を確かめた上で購入を検討した方が良いでしょう。
世界にたった1枚だけの絨毯であり、価値あるものを所有するという意味でも、見て触って質を確かめる事は大きなポイントになるのは間違いありません。そして、色合いや柄あるいはデザインも大切になるものの、最も重要になるのが羊の毛の質になります。羊の毛というのは、夏場の毛と冬場の毛の仕上がり方は全く異なるものです。夏場の毛は羊の汗や汚れがひどく、バサバサの毛が多く、そして強烈な臭いもあります。その一方で、冬場の毛は汗や汚れも少ない上に、油分も多くてふわふわな毛で臭いも少なくなります。夏場の毛か冬場の毛かの違いは非常に大きいです。この部分をまずはしっかりチェックするようにしましょう。限られた時間内での判断となるため、かなりの集中力と決断力が必要になります。決して安いものではないからこそ後悔しないように、あまり安易に決断してしまうのは避けるのが基本と言えるでしょう。
手入れの仕方について
ギャッベの手入れは非常に簡単です。掃除機さえあれば、何も問題ありません。絨毯を購入する際には、やはり汚れが気になってしまうものです。そしてゴミが中に入ってしまったせいで、手入れが大変だったという経験がある方も少なくないでしょう。あるいは、ペットを飼っている家庭なら、爪などを引っ掛けてしまうことで糸がほどけてしまったという経験もあるでしょう。
ギャッベの場合は、織りが細かくてゴミなどが毛の中に入り込みづらく、掃除機で簡単に吸い込むことができるため、手入れが簡単です。そして汚れに関しては、油分を含んでいるため、多少の水分ははじいてしまいます。また、何かこぼした時も拭き取れば良いだけで、大した手間にはなりません。しかし、しっかりと編み込みされた上で、上質な羊毛を使って織られたギャッベでないといけないという条件があります。だからこそ、ギャッベを購入するのなら、選定が非常に重要になってきます。
通常の糸より細い糸であるからこそ倍以上の手間がかかり、仕上がりが全然違っているのです。手に触れる際に、手の面積に対して触れる糸の本数が多いからこそ、触り心地が非常に気持ち良く、高い質を伴っているかどうか確かめる事ができます。とにかく値段が安いものを選択したいと思う方もいるものの、長期的に考えるのなら多少値段が高くても自分の納得いくものを選ぶと良いでしょう。長期的に使用する事を考えるからこそ選択するのであり、この部分を大前提に考えるとしっかりと選ぶことができます。もちろん、クリーニングに対応しているかどうかについてもチェックしておきましょう。