ギャッベのデザインの良さは、何といっても素朴さにつきますが、最近は専門の職人が素朴さは失わずにクオリティの高いものを生産しています。とはいってもギャッベのことは何か良さそう、というくらいの方は何を選べば良いか迷われそうですね。そして、この絨毯は典型的なアラベスク文様とは少しちがいます。まず最初に購入されるなら、いきなりハイクォリティのデザインのものではなく、座布団サイズのものから始められてはいかがでしょう。それもごく単純なデザインで、ご自分がコーディネートされたい部屋、家全体の調和を考えてみられては?
つまり小さいサイズで家に合うかどうかためしていくわけです。これがいい、という感覚はとても大事です。ギャッベはナチュラルな素材ですから大きく失敗するということはあまり考えにくいものです。そうはいっても、やはりそうひんぱんに購入するものでもありません。ここはひとつ、こどもに戻ったつもりでプロのかたのお話に耳を傾けてみてはいかがでしょう。こちらのメーカーのギャッベは落ち着いた雰囲気で、幾何学模様が多いようです。無地に近いもの、スクエアの模様が大胆においてあるもの…。最後にはご自分のカン、センスがものをいいますが、サイトにアップされている写真を見たところ、木目の床が合いやすいものがたくさんあるようですね。自然素材ですから、意外とたたみにも合うかもしれません。ただ、ご参考までに申し上げますが、モダンで現代感覚なお部屋には思いきったギャッベは合いにくいと思われます。意外性を狙ってマッチングすることも十分ありますが、センスが非常に問われます。それこそプロのデザイナーのセカイですから、あまり背伸びをしないほうがいいかもしれません。少しずつ小物から買い集めて部屋を完成させるのも、またパリジェンヌのようで素敵ではありませんか。それから、洗うことも考えにいれてみましょう。年月を重ねるごとにこういうものは風合いが増すものです。それこそ、青磁の茶碗が割れて、つがれ、そのつぎ具合によって芸術性が増すように…。洗い、ほつれをなおし、シミを抜き、ニュアンスが変わっていく。持ち主と共に成長する絨毯とはいいですね。ご自分の見る目が十分成長したと感じたら、あの有名なアルダビール絨毯のようなギャッベを購入してみてははどうでしょう?
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