最近流行が見られてきたイラン製の絨毯ギャッベは日本でも密かな人気になってきています。
その特徴は多くの日本家庭と共有できるもので豪華で高級品であるペルシャ絨毯よりも庶民的で生活用品としての価値のあるギャッベに人気が高まるのはわかる気がします。
まずペルシャ絨毯よりも値段が断然安いことも挙げられますが、ギャッベの主な特徴としては自然の染料で染色された羊毛で手作りで全て作られているということです。
素材100%のウールに含まれている油分が汚れを弾くため、例え水滴がついてもすぐに拭き取れば綺麗になるほど汚れにくく、ウールの強度から耐久性も高いのが特徴とされています。
むしろ汚れることは悪いことではなく、踏んで使い込むことで味が出ます。
長年使い込んでいても汚れというよりもその色に深みがつき光沢感が出てくるため、そこが世界中で人気の理由のひとつになっています。
冬の季節はその厚みから暖かさを感じ、夏になるとその手触りはサラッとしていて、涼しさを感じることができる絨毯です。
遊牧民のカシュガイ族は寒さと暑さに厳しい季節を乗り切るためにもオールシーズン利用できるギャッベを生み出しています。
その特徴から年中敷したままで使用できる絨毯になっています。
もちろん生活品としての有能さだけではなく、デザインも独特で素朴な印象があり、民家やマンションなど場所を問わず使いやすいデザインだと言えます。
ラグやカーペットは置くだけで室内を大きく飾るインテリア品ですが、ギャッベはその素朴さから室内をさりげなく演出する優しさがあり、色々な他のインテリア用品との相性も良い気がします。
値段や品質でいえば手織りで何年も完成させるのに時間がかかったりするペルシャ絨毯と比べれば違いは大きくありますが、それほどまでにインパクトは必要ではない一般のご家庭にはむしろギャッベのほうが相性がいいと思います。
またサイズがかなり小さいものから様々なサイズが用意されています。
これは元々ペルシャ絨毯のような敷物としての利用ではなく様々な用途で用いられたためです。
欧米風の大きなサイズが多いペルシャ絨毯よりも日本の狭いマンションなどの家庭では利用価値が高いのではないかと思います。
またこの天然素材を使用していることから、子供がいるご家庭にとっても非常に健康的な暮らしのお供として最適の絨毯であり、敷物としてではなくクッションのようなものも販売しているので使い勝手がいいところも魅力のひとつです。
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