ギャッベというのはイランの南ペルシャの遊牧民族であるカシュガイ族の女性が手織りで作る絨毯です。
イランでは母から娘へ受け継がれていく伝統品で、子供の頃からずっとギャッベと共に育っていき娘は結婚すると嫁入り道具として織り上げて持っていくことになります。
そんなイラン人の生活に密着している生活必需品であるギャッベの素材は主に羊毛で出来ていて、羊毛には自然な油分が含まれており、水分をはじく特徴があります。
そのために水などの液体をこぼしてもすぐに拭き取れば汚れたりしません。
しかしコーヒーや紅茶などはシミになってしまう可能性があるので注意します。
洗っても縮んだりしないので基本的には掃除機をかけるだけでお手入れができます。
手織りの自然素材なだけに二つとして同じものはなく、個性的なインテリア品となります。
ギャッベは遊牧民の女性がその風土や暮らしをイメージして織り込んだもので、自然の暖かみを感じられる絨毯です。
天然素材はアレルギーのある子供にとっても安全でおすすめできます。
その触感は羊毛100%なのでもこもこした感触があり、毛はしっとりとしています。
動物の毛を利用しているので夏には温度を吸うことでしっとりして、乾燥している冬にはふんわりする毛触りになります。
そのため1年を通して最高の肌触りを保っています。
色は草木や虫から採取する天然染料のみで染めており、異なる植物を煮ることで摘出した色を元にしています。
この天然染料は太陽の光を浴びると少しずつ色があせていくことで色合いが優しいものになっていきます。
厚みはしっかりしていて1cmから3cmも厚いものまであります。
この厚みは厳しい冬や夏の季節に対応できるようにテントの冷たい土床から守るように作られています。
ギャッベは主に敷物として利用されますがタペストリーなども存在し、今の現代風のニーズとして様々なサイズで製造されており、ラグや玄関マットのもの、クッションなどもあり、サイズが小さいものなら安価でお買い求めできます。
しかし注意点としては中国製の偽物が多く広まっており、インターネットの通販サイトを見て安易に購入すると偽物の可能性が高いです。
それもインターネットでは実際に手で触って判断もできませんし、画像ではその厚みなども確認できません。
特に偽物と本物の判断はギャッベを一度も買ったことがない人にとっては極めて難しく、実際に専門店に足を運んでその目で判断したいものです。
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