物によっては、100万円を越える製品も少なくない、高級絨毯として知られるペルシャ絨毯は汚れた際に正しくメンテナンスしないと、せっかくの高級絨毯の価値が下がってしまうだけではなく、見た目も悪くなってしまいます。
まず家庭で出来る、日常のお手入れ方法を紹介します。ほこりやごみで汚れた場合は、絨毯の毛向きに逆らわないように、掃除機やほうきで取り除けば充分です。模様替えなどで大がかりな掃除をする場合に、窓を開けるなどして風通しを良くしてから、陰干しして、絨毯の裏面をたたいて溜まったほこりなどを取りましょう。
少し汚れが酷いなと感じた場合は、冷水で濡らしよく水分を絞り出してから、軽く拭くと良いでしょう。
ジュースやコーヒーなどの飲み物をこぼしてしまったら、すぐに乾いた布で叩くようにして水分を取りましょう。汚れが気になってしまうでしょうが、自分で洗剤や水拭きなどはさらに状態を悪化させてしまう可能性もあるので、やめた方が無難です。
犬や猫などペットの排泄物などで汚れてしまった時は、飲み物の時と同じようにすぐに乾いた布で水分を取った後、専門の業者に依頼する方が良いでしょう。
これはペルシャ絨毯に限った話ではありませんが、 素材がウール素材、シルク素材に関わらず、可能な限り湿気・水気は避けましょう。特にシルク素材は、湿気や水気だけでなく摩耗にも注意が必要で、扱いには細心の注意が必要です。
保管については、基本的には使いながら保管するのがベストですが、どうしてもしばらく使わないとなった場合は、ほこりや湿気を取った後、円筒状に丸めて、押入れなどの日が当たらず湿気が少ない場所に横に寝かすように置きましょう。念の為防虫剤や湿気取りを入れておくと安心です。時間がある時で良いので、定期的に広げて風に当ててあげるとなお良いでしょう。
5年~10年に一度絨毯専門の水洗いクリーニングをすると、絨毯を長持ちさせる事が出来ます。もちろん素人にはほとんど不可能ですので、絨毯専門のクリーニング業者に依頼すると良いでしょう。専門業者に依頼する場合は、トラブルなどを防ぐ意味でもインターネットなどで依頼するよりも可能であれば、訪問できる範囲の業者に直接出向くなどして、その業者が安心できる業者なのかを見極めてからにしましょう。
ペルシャ絨毯のメンテナンスは、家庭でも個人で出来る場合もありますが、多くの場合は素人の手には負えないので、トラブルが発生した場合は下手に自分で対処しようとせず、専門業者に依頼する方が賢明です。